夏の暑い日が続いています。
暑さに弱い犬種やシニア犬には特に細心の注意が必要です。
ネットワークカメラには、温度湿度計が内蔵されていて離れたところからでもモニタリングできる機種もあります。
大事な家族ワンコあるいはお客様からお預かりしたワンコに不幸な事故が訪れないことを願っています。
さて、話は変わって今回のテーマはペットサロン・ペットホテルのお店選びの決め手はなんだろうというテーマです。
これまで色んな場面でお会いした飼い主同士の犬談義という名の議論総まとめとしてお届けします。
お店はたくさんあるけどどう選ぶ?
全国に約2万5千ほどあるペットサロンやペットホテル。(2016年4月1日現在環境省第一種動物取扱業者登録数より)
利用する飼い主はいろいろな情報を元に、どの店を利用するか決めることになります。
ですがお店はたくさんあり、情報もたくさんあるので決めるのは簡単ではありません。
では、何を決め手にお店を選んでいるのでしょうか。
今回はそのようなテーマで進めていきます。
懐具合はすでに決まっている
どうやってお店を決めているかという問いに対して「値段で決める」という答えはよく聞きます。
値段は非常に重要な要素です。
ですが値段はお店選びの決め手ではありません。
なぜか。
自分の財布の中身はすでに決まっているからです。
上限が決まっている人は決まっているし、値段を気にしない人は気にしません。
つまり無い袖は触れないので、出せる範囲でベストのお店を探します。
これがモノだったら、同じモノに対して価格を比較して最安値を狙います。
ですがペットサロンやペットホテルで受けるのはモノではなくサービスです。
手に取ることはできませんし、全く同じ条件で比較することもできません。
同価格でも得られる結果は大きく異なる可能性があります。
そのため値段は前提条件にはなりますが、決め手にはならないのです。
自分ではできないことを求める
値段ではないとすると何が決め手になるでしょう。
口コミでしょうか。
口コミは内容が大事なことで口コミ自体が決め手ではありません。
口コミでどういう情報があれば決め手になるのでしょう。
お店の雰囲気でしょうか。
接客マナーやホスピタリティでしょうか。
もっとも重要なのは「技術」です。
長毛種のデザインカットが分かりやすいでしょう。
「こういうカットにしてほしい」というイメージに対して、イメージ通りに仕上げてもらえたら必ずリピートします。
またイメージ通りになった嬉しさから積極的に口コミで拡散されていきます。
デザインカットでなくても、予定していた時間でお願いしたケアを丁寧に仕上げてもらえるお店は信頼できますが、時間がいつも延長されたり、やり忘れがあったりするお店は信頼できません。
時間管理や丁寧なケアを支えるのも技術力です。
なぜ技術が大事なのかというと、飼い主は自分ではできないことを頼むからです。
飼い主は「さすがプロの技術」という結果を得られるお店を求めています。
逆に「これだったら自分でやったほうがまだ良かった」という結果だったらアウトです。
SNSなどでは実際にトリミング後の投稿で両方の結果が見られます。
しかも写真付きで見た目で分かるように拡散されていきます。
前者も後者もネット上だけでなく、リアルの繋がりでも伝わっていくことでしょう。
その情報が別の飼い主の決め手になっていきます。
技術を伝えにくいサービスはどうするか
ホテルでは技術力を伝えるのは難しいかもしれません。
自分では世話ができない間預けるという状況ですが、預ける前と引き取り時で見た目が大きく変わるわけではありません。
ですが複数の別々の飼い主からお預かりした複数のワンコを、同時に適切にケアしていくには相当な技術が必要です。
伝えるのが難しい分、技術力を伝えることができれば大きな決定打になります。
地道な活動ですがホテルでは飼い主に対しては日報などのレポートが重要になるでしょう。
またブログなどでホテルでのこだわりポイントを実例と交えて紹介していくことが迷える飼い主の決め手になっていくでしょう。
まとめ
お店の雰囲気やホスピタリティは技術力を補足してくれますし、足りなければ足を引っ張ることになりますが、もっとも大事なのはプロとしての技術です。
お客様となる飼い主をお店に呼び込むには技術の確かさを伝えていくことが重要になります。
またそれをより良い印象で伝えていくために、お店の雰囲気やホスピタリティ、あるいはお店のイメージに合ったホームページやSNS等での情報発信が重要になります。
技術力の向上とそれをお店のイメージに合わせて伝えていくことが、飼い主のお店選びの決め手になっていきます。