【単純明快】ITにお金をかけたら収益アップできるの?失敗しない?|第四回|見直す

【単純明快】ITにお金をかけたら収益アップできるの?失敗しない?|第四回|見直す

前回はIT導入後はしっかり使いこむことが成功につながるというテーマでした。
人の適応能力は素晴らしいので、難しいと感じていたITも使ってみるとすぐに業務に溶け込んできます。
ただ、あるのが当たり前になってしまうと最初にあった課題や設定した目標を忘れてしまいがちです。
そこで今回は見直すことについて解説します。

導入成果の見直し

さて、IT導入が完了してITを活用した業務が始まりました。
いろいろ検討した上で導入しても、はじめは混乱する場面もあるかもしれません。
それでも2〜3か月経つと、あるのが当たり前になって業務が回りだします。
ただ一見業務は回っているようでも、実は期待している成果が出ていないかもしれません。
ですが業務自体は日々忙しく回っているので、意識しないと気がつけないものです。

そこでIT導入したら3ヶ月ごとに振り返りをしましょう。
特に最初の3ヶ月の振り返りが重要です。

・洗い出した課題は解決につながっているか
・目標としている成果(収益)は出ているか

ゴールまでの期間がまだ先の場合には途中経過として見直します。

業務の見直し

ITを導入する前と後で業務がどう変わったかもこのタイミングで見直しましょう。
今回導入したものを活用すれば無くせる業務が見つかるかもしれません。
課題を洗い出して目標を決めた時の状況や気持ちを振り返ると、何故ITを導入したのか動機がリマインドされるので是非振り返ってください。

もし思ったような結果につながっていない場合には特に業務面の見直しを念入りにしましょう。
日々当たり前に思っていることが足を引っ張っていることもよくあります。
また、見直した結果をふまえて導入したIT機器やITサービスの営業担当に相談してみることも良いことです。
専門家の視点から成果につなげるためのアイデアをもらえる可能性があります。
メーカーとしても実際に使っていただいているお客様からのご相談は、自社製品やサービスの改善や新たなセールスポイントを知ることができる貴重な機会になります。
そういう視点を持った営業担当なら喜んで相談に乗ってくれるでしょう。

ただ、ここで営業担当者から費用追加を提案された場合には慎重になってください。
導入したものにより一概には言えませんが、今十分に活用できていないのに費用を追加しても無駄になる場合が少なくありません。
まず現状で成果がなぜ出ていないのか、十分に見極めていくことが目標達成の一番の近道です。

見直しを3か月ごとに実施することで業務全体に無駄がなくなっていき、力を入れたい部分に集中できるようになります。
また課題、目標がリマインドされると課題解決や目標達成への動きも変わってきます。
もし幸運にも予定より早く達成してしまった場合には、別の課題を考えてみても良いでしょう。
それはあなたのお店が成長している証です。

第四回のまとめ

『3ヶ月ごとに見直す』
課題は解決につながっているか、目標達成につながっているか、定期的に振り返って見直しましょう。
導入後、最初の3ヶ月の見直しが重要です。
導入前と後で業務の何が変わったか振り返って無駄があれば見直しましょう。
メーカーの営業担当に相談するのも良い方法です。

次回はシリーズ最終回。成果を実感しましょうというテーマです。